
戴帽式(Capping Ceremony)は普通、キャッピングといいますが、文字通り、看護師の帽子(キャップ)を頭上にいただくことです。
看護を志願し適正があると認められた人に、看護師のシンボルであるキャップを与える儀式です。多くの学校では、恒例の行事として入学半年から1年の間に行われます。これから看護師としての専門的な勉強をしていく決意と、看護師にふさわしい態度を身につけるように改めて意識させる意図を持っています。厳かな感動的な雰囲気で行われます。
わが国の戴帽式は、1920(大正9)年に聖路加高等看護学校(現在の聖路加看護大学)で初代校長のA・セント・ジョンが行なったのが最初といわれています。
第二次世界大戦後にGHQの指導のもとに、1946(昭和21)年に看護教育の改革を目指して聖路加女子専門学校と日本赤十字女子専門学校を合同した「東京看護教育模範学校」をスタートさせました。その模範学校はアメリカのナースたちと聖路加・日赤の先生たちによって指導されました。1947(昭和22)年10月30日に初めて戴帽式が行われました。
戴帽式の歴史的源流は、ヨーロッパの宗教的儀式に求めることができます。帝冠式や入信式と考えられます。
戴帽式は、その学校で伝統的に受け継がれた形式で行われますが、その意義は「儀式」を通して情操的な意識を育てる精神教育にあります。